今回は前回に引き続き、車の材質と溶接に焦点をしぼりブログを書いていこうと思います。
結構まじめな話になりますのでつまらないかと思いすが、自動車オーナーまたはそのご家族の安全・安心・生命に係わる話なので
このシリーズ最後までお付き合い頂ければ幸いです!!

(超)高張力鋼板の定義 
高張力鋼板とは様々な手法で引張りせん断強度を高めた鋼板の総称
薄板では引張りせん断強度が340Mpa、厚板では引張りせん断強度が490Mpa以上の鋼板をさしている。

(超)高張力鋼板の特徴
従来の軟鋼板より引張りせん断強度が高い鋼板硬くて強い
強度が高いので軟鋼板より薄くしても車体強度が保てる車体を軽量化できる

近年の新型車は高張力鋼板および980Mpaを上回る、超高張力鋼板の採用が各自動車メーカーで加速度的に進んでいます。
(超)高張力鋼板材の使用率が50%以上を超える車種も珍しくなく、特にこの傾向は軽自動車において顕著に見られます。
燃費性能の向上、ボディー剛性の強化、車輌の軽量化などにより今後さらにハイテン材の使用はどんどん進んでいくと思われます。

ハイテン材の使用部位の多くはフロントピラー、センターピラー、ルーフレール、ロッカーパネルなどの骨格部位で安心・安全な走行を
実現するため高い強度が求められる部分に多用されています。

2008年、スバル エクシーガを皮切りに980Mpa以上の超高張力鋼板の交換作業においてスポット溶接条件が提示されるようになり
各自動車メーカーがユーザーの安全の為に決められた溶接条件を定めたとも言えます。
この条件から外れた溶接をすると、再度同一箇所を損傷した場合、本当に恐ろしい事になります。

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2枚目写真で丸く溶接されているのがスポット溶接されている部分(ナゲット)です。
ここで重要なのが超高張力鋼板のスポット溶接がいかに強度に影響を及ぼすのか?
次回は溶接と強度の関係についてアップしようと思います。

次回『溶接と強度の関係について』を読む
スポット溶接について最初から読むはこちら

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