さてさて今回は前回、前々回に引き続き溶接のお話になります。
ずばり強度をテーマにブログを書いていこうと思います。
前回のブログでは超高張力鋼板の定義や特徴など、ちょっと難しい話をしていました。

なぜ高張力鋼板の溶接は難しいのか、それはその特徴にあります。
薄い、軽い、硬い これだけ聞けば凄いいい素材かと思いますが
その代償として熱影響により強度が下がるなどの特性もあります。

ん?強度が下がる??
硬いのになんで強度が下がるのと思ったのは、あなただけではありません!!

高張力鋼板の大半は熱処理合金の為、接時の入熱により熱影響部は軟化し引張り強度は下がります。
くわえて硬いことも溶接が難しい一因とも言えます、硬いすなわち溶接時に鉄板同士を押さえつける数値(加圧要求値という)
が高く従来鋼板よりより大きな加圧が必要となります。

ここで一例として日本が誇る自動車メーカー トヨタの溶接条件を紹介します。

980Mpa超高張力鋼板を含む2枚パネルを溶接する場合

         加圧力                  2940N(300kgf)

スポット溶接     溶接電流             10000A

         通電時間               16Cyc.(0.27Sec)

簡単に説明すると、スポット溶接する時に300キロの力をかけ10000アンペアの電流を0.27秒流しなさいという事です(汗)
鉄板と鉄板を挟んでいる部分のこと

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ここまで細かい条件をつけるという事は、メーカーとしてこの条件で溶接しないと強度は保証できませんよ!!という事です。
次回は条件から外れた溶接をした場合にどうなるか?を解説していきたいと思います。

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次回『溶接条件から外れた場合その部分はどうなるか?』を読む
スポット溶接について最初から読むはこちら


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